まだ

お母さん、まだ寝てる

すごい。

私も寝よう。

お母さんが寝てくれてたから、たくさん勉強できた!

病室だから、廊下側の小さな灯りで勉強したんだよ。

目が悪くならないうちに寝よう。

個室だけど、あんまり起きてると看護師さんに怒られちゃう。

こうやって、お母さんと同じ部屋で寝られるのは、贅沢だ。

まるで子供の頃の時みたい。

小学生や幼稚園の頃を思い出すよ。

この状況が嘘だったらいいのに。

またお母さんと一緒にお家に帰れて、美味しいもの食べに行けたらいいのに。

お母さんがおかしい

今日、19:00に妹と付き添いを交代して、お母さんが一度も起きない。

本当に寝てしまっている。

今までこんなこと、なかったのに!

どうしたんやろう。

心配や。

大丈夫かな。

寝よるだけかな。

心配。

疲れちゃった

疲れちゃった

お母さんは元気。

でも、みんなが思っているような介護じゃないんだよ。

昨日も不安定になって

「誰か!これは殺人です!誰か!助けて下さい!この柵から出して下さい!」

と叫ぶ。

足が動かないので救急車を呼んでくれと大騒ぎ。

尿管や心電図の電極を外そうとしたり、5分おきに

「ちょっと来て。」

と呼びつける。

妹が介護している時は

「寝よんちゃうやろね。」

と、寝たら怒る。

元気になってくれるのは嬉しいけれど、妹も私も、もう限界。

お世話をしても、どんなにしても満足してくれないのは、昔と一緒。

でも時折、優しいお母さんの顔が出てくるの。一日にほんの一瞬だけ。

その時はありがとう。と言ってくれるの。

辛いわ。

ものすごく。

学校も、どんどん引き離される。

娘とは、会っていないし、この先、娘が就職するまでほんの数年、一緒に過ごしたかったけれど、それも叶わなそう。

妹が

「お姉ちゃん。これから先、一緒に暮らそう。寂しいから。」

と言ってきた。

それを聞いたからには、私はもう外には出れない。

娘と。

娘と居たかったなぁ。

いままで、上手に子育てしてあげられなかったから、せめて、あの子とあと少し、一緒に過ごしたかった。

先々週かな…

いつものように学校に行ったっきり、実家での生活になってしまった私。

引っ越しの荷物も開いていないのに。

この数カ月は、一体どうしたんだろうと思うぐらいの忙しさだった。

私、負けてしまいそう。

疲れちゃった。

ひとりごと

学校にて、お昼ご飯を食べる。

おいし( ´艸`)

元気100倍!

一日100壮お灸を捻る練習をすると決める。

何しに学校に行ってるか?

勉強はもちろん、お灸と鍼の技術を磨くためでしょ。

練習しなくてどうするの。

考えてみれば、私にはできていないところが多く残っているのに、あーだこーだと人のせいにしたり、環境のせいにしたり…

そんなことする暇があったら、私、もっと自分を変えていかな。

なにくそー、や。

なにくそー、やで!

ごめん

ソファで寝たらいかんの、わかっとるんやけど。

眠たい。ごめん。

ソファで少し寝ます。

明後日、テストが2つも控えているんです。

仮眠とって、確実に勉強しなきゃ。

ますますみんなから、遅れちゃう。

病院で朝ご飯だ。

今日は来るのが遅くなってしまった。

いかんなぁ。

少しずつ遅くなっよるなぁ。

お母さんのうめき声が、段々小さな声に変わっている。

今まで、「来たよ。」

と声をかけると笑ってくれたけど、今日はうっすらとしか笑ってくれない。

昨日は、病院から出るときの服や、1度家に戻るのか、それともそのまま行くのか、決めておいたほうがいい。など親戚の人から言われる。

心配してくれるのはわかるけど、そんなこと、本当は言われたくない。

まだお母さんが頑張ってくれているうちは、そんな話、したくないです。

お灸

お灸の練習

先週、学校をお休みした時にみんなはテストだったの。

今日、テストを受けたら不合格。

何回やっても、お灸は鳥のう〇ちにしか見えない😰

米粒大に揃えて、しかも、ふわっと作らないと!

難しい!

心得

妹からライン。

看護師さんから、これからの家族の心構えみたいなパンフレットを渡された。
お母さんがこの病院を出る時の服の用意をしてほしいって言われたよ。

だって。

もう、ほんま、そんなところまで来とるんや。

昨日の朝はキウイフルーツも食べたのに!

昼にはパンも少し食べれたよって妹からラインがあったのに!

もう、ほんますぐそこなんやろか。

だけど、今の段階でそんなことを言われるんも、なんか寂しい気がする。

まだお母さんは生きとるのに!

9:13

妹がもどってきて、私と交代。

今から私は病院を出発。

そして学校。

妹が倒れないか、心配。

朝の病院

6:06

お母さんのところに到着。

こんな生活、続かない!

このままでは学校は辞めないと!

だって、私の学校は贅沢品でしょ?

大学生をもつお母さんが学校なんて、行ってないもん!

普通はみんな子供の学費を捻出するために大変な思いをして働いているじゃない!

仕事と看護と学校と実家のくうたと!

私には無理だ!

勉強が何もできない!

何のために学校入ったの?

だけどね。

こんなにうめきながら苦しんでるお母さんを一人にして、学校行ける?

学校は私の中で贅沢品だよ。

くそー

くそー

くそー

私、どうしたらいいの。

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