心得

妹からライン。

看護師さんから、これからの家族の心構えみたいなパンフレットを渡された。
お母さんがこの病院を出る時の服の用意をしてほしいって言われたよ。

だって。

もう、ほんま、そんなところまで来とるんや。

昨日の朝はキウイフルーツも食べたのに!

昼にはパンも少し食べれたよって妹からラインがあったのに!

もう、ほんますぐそこなんやろか。

だけど、今の段階でそんなことを言われるんも、なんか寂しい気がする。

まだお母さんは生きとるのに!

9:13

妹がもどってきて、私と交代。

今から私は病院を出発。

そして学校。

妹が倒れないか、心配。

朝の病院

6:06

お母さんのところに到着。

こんな生活、続かない!

このままでは学校は辞めないと!

だって、私の学校は贅沢品でしょ?

大学生をもつお母さんが学校なんて、行ってないもん!

普通はみんな子供の学費を捻出するために大変な思いをして働いているじゃない!

仕事と看護と学校と実家のくうたと!

私には無理だ!

勉強が何もできない!

何のために学校入ったの?

だけどね。

こんなにうめきながら苦しんでるお母さんを一人にして、学校行ける?

学校は私の中で贅沢品だよ。

くそー

くそー

くそー

私、どうしたらいいの。

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