疲れちゃった
お母さんは元気。
でも、みんなが思っているような介護じゃないんだよ。
昨日も不安定になって
「誰か!これは殺人です!誰か!助けて下さい!この柵から出して下さい!」
と叫ぶ。
足が動かないので救急車を呼んでくれと大騒ぎ。
尿管や心電図の電極を外そうとしたり、5分おきに
「ちょっと来て。」
と呼びつける。
妹が介護している時は
「寝よんちゃうやろね。」
と、寝たら怒る。
元気になってくれるのは嬉しいけれど、妹も私も、もう限界。
お世話をしても、どんなにしても満足してくれないのは、昔と一緒。
でも時折、優しいお母さんの顔が出てくるの。一日にほんの一瞬だけ。
その時はありがとう。と言ってくれるの。
辛いわ。
ものすごく。
学校も、どんどん引き離される。
娘とは、会っていないし、この先、娘が就職するまでほんの数年、一緒に過ごしたかったけれど、それも叶わなそう。
妹が
「お姉ちゃん。これから先、一緒に暮らそう。寂しいから。」
と言ってきた。
それを聞いたからには、私はもう外には出れない。
娘と。
娘と居たかったなぁ。
いままで、上手に子育てしてあげられなかったから、せめて、あの子とあと少し、一緒に過ごしたかった。
先々週かな…
いつものように学校に行ったっきり、実家での生活になってしまった私。
引っ越しの荷物も開いていないのに。
この数カ月は、一体どうしたんだろうと思うぐらいの忙しさだった。
私、負けてしまいそう。
疲れちゃった。