目覚める

今朝、目が覚める時

目を覚ます今からが夢で

今までの夢の中が本当であったら、と願う。

そんなことは

絶対にならないと、

頭の中ではわかっている感覚があるのに

そう願う。

意を決して目を開けると

そこには

今までとは全く違う

異質の

世界が転がっているだけだった。

いつも見る目覚まし時計

いつも目にする猫の置物。

それらはいつもと変わらぬ姿で

いつもの場所にあるだけなのに

私は

もう

2度と戻れぬ

今までとは

違う世界に入り込んだことを

身にしみて感じる。

一瞬にして

世界がまるで曇って見える。

今までの私は

どこかに消え

私は今まで知らない山本へ

瞬時に変換させられることを強要される。

昨日とは違う

昨日より前には

絶対に戻れぬことを

身をもって知る。
私は強くなる。

絶対に。

どんなことがあったって

私は子供を守るし

世界をも変えてみせる。

絶対負けるもんか。

絶対

絶対

負けるもんか。

私はあの子の太陽。

太陽は陰りを見せたらいかんのや。

どんなものをも、溶かして

命を育てる力にする。

私はこれからいっぱいいっぱい勉強して

奇跡を起こすんや。

絶対

絶対

私は奇跡を起こすんや。

どんなことをしても、私はこの世界から、もっと飛躍した未来へ子供たちを連れていくんや。

戻りたいとは、もう思わん。

それより

今までおった世界でそのまま進むより

今の世界で進んだほうが

より得るものが多いことを

証明してみせる!

私はあの子の力ややから。

いつまでも

光続けてみせるんや。

絶対に。

©2016-2023 Mie Yamamoto