お母さんのところ

学校が終わって

高速を使ってお母さんのところへ。

まるで、学校から病院まで、私のために繋がっているようなルートだ。どちらも、インターから降りて近いところにある。

お母さんはまたまた痩せていた。

呼吸も辛そうで、一つの呼吸が終わるたび、全力を使っているので、このまま全ての呼吸が終わってしまいそうな感じだ。

そばにいて、とても怖い。

この呼吸は…

お父さんの最期の時の呼吸に似ている。

嫌な呼吸だ。

痛み止めが強く働くせいか、朦朧とするお母さん。

だけど、小さな声で

「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは元気?」

と孫のことを気づかってくれる。

「今日は来てくれてありがとう。美枝ちゃんも、体、大事にせないかんよ。」

と、自分が一番弱いのに、私を気づかってくれる。

「いつもお父さんに、みんなのことを頼んどるよ。」

と話すお母さん。

今日、輸血をしたお母さん。

どこまで悪いんやろうか。

色んな薬を入れてるから、

退院して終末期医療に移りたいと思っても、受け入れてくれる先は、なかなかないでしょう。

と言われているお母さん。

腹水でお腹がパンパンなお母さん。

血尿がだんだん真っ赤になってきているお母さん。

心電図と点滴と酸素吸入で、体中がコードだらけのお母さん。

涙がポロポロこぼれて仕方ないです。

投稿者: 山本 美枝

香川県高松市を中心に活動する、ヨガ、ピラティスのインストラクターです。 エミーライフ株式会社 代表取締役/d.branch studio (ディー・ブランチ・スタジオ) 代表

©2016-2024 Mie Yamamoto