学校が終わって
高速を使ってお母さんのところへ。
まるで、学校から病院まで、私のために繋がっているようなルートだ。どちらも、インターから降りて近いところにある。
お母さんはまたまた痩せていた。
呼吸も辛そうで、一つの呼吸が終わるたび、全力を使っているので、このまま全ての呼吸が終わってしまいそうな感じだ。
そばにいて、とても怖い。
この呼吸は…
お父さんの最期の時の呼吸に似ている。
嫌な呼吸だ。
痛み止めが強く働くせいか、朦朧とするお母さん。
だけど、小さな声で
「〇〇ちゃんと〇〇ちゃんは元気?」
と孫のことを気づかってくれる。
「今日は来てくれてありがとう。美枝ちゃんも、体、大事にせないかんよ。」
と、自分が一番弱いのに、私を気づかってくれる。
「いつもお父さんに、みんなのことを頼んどるよ。」
と話すお母さん。
今日、輸血をしたお母さん。
どこまで悪いんやろうか。
色んな薬を入れてるから、
退院して終末期医療に移りたいと思っても、受け入れてくれる先は、なかなかないでしょう。
と言われているお母さん。
腹水でお腹がパンパンなお母さん。
血尿がだんだん真っ赤になってきているお母さん。
心電図と点滴と酸素吸入で、体中がコードだらけのお母さん。
涙がポロポロこぼれて仕方ないです。