タロットの小アルカナ、女王。
女王は4人います。
まずは、ワンド(情熱)の女王
情熱をもって進むうちに、大きなひまわり(収穫)も実り、ある程度の成功を収めているなり。
でも、冷たい台座の上に乗せた椅子に座っているようすは、情熱をもって進むあまり、自分の感情をいつの間にかおざなりにして、心を閉ざしてしまいかねない様子なり。
このカードが逆に出ると、情熱を優先して、回りを見渡せなくなってしまっているかも、なり。
カップ(感情)の女王。
豊かな印象。
感情は水で表されるけれど、その感情がマントとして体を覆い、足下には水が流れ、大地を潤しているなり。
そして女王は自分のカップ(感情)を優しく見つめているなり。
柔らかい女性像を思い浮かべるなり。だけど、下手をしたら自分の体も感情に覆い尽くされてしまいそうなり。
カードが逆に出ると、感情がコントロールできなくなったり、感情で回りを支配してしまいそうになる。と出るなり。
剣(知性)の女王なり。
女王の剣(知性)は、まっすぐ天を向いているなり。
真実を厳しく追求しているなり。右手で剣を握り、左手はキリスト教徒が持つロザリオを垂らしているなり。
信心でもって人を許し、認めることができる人なり。
それでも、彼女がいるのは雲の上で、理論上での理想を表しているかもしれないなり。
先ほど出た、カップの女王は土の上にいたなりが、剣の女王はどこかさみしそうなり。土は現実社会での実りを表すなり。
逆に出ると机上の知性だけで物事を判断してしまうかもしれないなり。
そして、最後はペンタクル(豊穣)の女王。
豊穣の女王だけあって、豊かなり。
その椅子は大地にしっかり根付き、自分の実りであるペンタクルを優しいまなざしで見つめているなり。頭上にも、豊かな植物が描かれているなり。
逆に出ると、自分の豊かさに気づけていないかもしれないなり。
タロットは面白いなり。
ほんの小さな表情や小さな図柄で、意味が変わってくるなり。
そして、それを読み解くのは、カードを扱う人の心の柔らかさと経験と、人間を愛おしく思う深い愛情なり。
私は、カードを使いこなせる魔女になりたいなり。
長い道のりの最初の一歩を踏み出したなり。
私の残りの人生を、豊かな時間で過ごしたいなり。
このカードを4枚並べて
「私はどんな女性ですか?」
と問うてみたなり。
カップ(感情)の女王が出たなり。
4/1の確率なので、大した確率ではないだろうけれど
それでも私は嬉しかったなり。
ほんとはソード(知性)がでるかと思ったなり。
私には、もう、感情が残っていなくて冷たい女になってしまったのかと思っていたなり。
カップの女王が出たとき、何だか知らずに涙が出てしまったなり。
よかった。
私にも、まだ優しい心があった。と何だかホッとしたなり。
タロットカードは読み解く人が勝手に解釈するので、何とでもなるものだけれど、私がタロットカードが好きなのは、こうやって何気ないカードが出たときに、普段は気付かない事柄について想いを馳せることができるのが好きなり。
そして、必要なときに、必要なカードが出てくるなり。
カードの女王が出て、私に
“心を忘れたらダメだよ。自分が感情が、ない。と感じているだけだよ。”
と言ってくれているようで、私はホロリと涙が出たなり。
タロットカードもよかったら、また一緒に勉強していきましょうなり。
この世が魔女で溢れたら、どんなに幸せな世界になるだろうと本気で思っているなり。
みんな、魔女なり。
おやすみなさい。