治療家として

もう、こんな時間だ。

早く寝なきゃ。

昨日は鍼の勉強会に朝から夕方まで参加してました。

学生は一人だったので、実技では、モデルになって鍼をさしてもらいました。

今まで学校で、若い先生から

あーだこーだと

色々勉強を教えてもらいながら

すごく悲しいことばかりで

なんだ。鍼の世界も自分の知識をひけらかすためのものか。と興味を失いかけていたところに

昨日はおじいちゃん先生から

丁寧に体をみてもらった。

学校では、存在に脈を見られて

見せものみたいに舌をみられて

「あなたは肝血虚。」

と決めつけられて

治療をされるばかり。

もう、うんざりで

悲しいばかりの治療の日々。

昨日の勉強会でも

私が便秘なんです。というと

他の鍼灸師さんから

「生活習慣大事だよ。運動してる?生野菜食べてるでしょ。生野菜食べたらダメだよ。甘いものもダメだよ。体冷やすよ。」

と言われる。

これ以上、私に運動をしろというのか。

生野菜、毎日常食していないし、甘いものも好きだけど、勉強会中、みんな飴やお饅頭やら食べていたけど、一口も食べなかったのは私だけだ。

朝ご飯はしっかり食べていったから甘いものは必要ないと感じたからだ。

お昼も、みんなコンビニで買っていたけど

私はおにぎりを握っていったんだ。

便が出ない私と、便が問題なく出る人の違いは

私の生活習慣か?

私の運動量か?

私はみんなより悪い生活をしているから出ないのか?

悲しくなる。

これ以上、私に何をしろというのか。

それが鍼灸師さんの言葉だから、なおのこと悲しかった。

それを、おじいちゃん先生は何も言わなかった。

丁寧に私の脈をみた。

学校の若い先生は5秒ぐらいで診断名をつけてぞんざいに私の腕を置くのに

そのベテランのおじいちゃん先生は

丁寧に私の腕をとり

耳を澄ませながら私の脈を丁寧にみてくれた。

そして舌をみて腹診もして

私の目を見てのぞき込んだかと思うと

ニコッと笑い

「あんな、気が小さいな。」

と言ったの。

肝血虚でも脾気虛でもなくて

「気が小さいな。」

といったの。

ふふふ( ´艸`)

そう、あたり。

気が小さいのに

気(陽)をはってるから

水(陰)が枯れていくの。

便秘もそら、頑固になるわな。

病名も大事だけれど、

気が私の問題を作ってるから

先生の

「気が小さいな。」

は全てを物語ってるの。

すごいわ。

何だか涙が出そうで

私も笑っちゃったわ。

大当たり。

私はいつも偉そうにしてるけれど

本当は

気がとても小さいの。

そんなことまでわかるのかとビックリしたし

私は

このおじいちゃん先生みたいに

患者さんと向かい合っていこうと思ったの。

ヨガもそう。

ヨガのお客様とも

お客様の命と向かい合っていることを心において

これから過ごそうと思ったの。

治療家としてはこれからだと思っていたけれど

ある鍼の古典の本では

よい治療家は

鍼もせず、何もせずとも患者を治すのがよい治療家だとも言っていたわ。

それを思うと

私はもうすでにヨガで治療家としての道を歩んでいるだと感じた。

そして

私のヨガに、参加して下さるみなさまには

少しでもよくなってもらおうと

私はヨガを通じて治療をしている。そう心に誓って過ごすようにしたいと思ったんです。

どうか、私はこれから治療家として

正しい道を進むことができますように。

えらそげに今まで言っていた自分を律しながら

間違った様子になりそうな時には自分で道を正すことができますように。

全ての人を愛をもって

慈しむことができる治療家になれますように。

がんばるぞ。

おやすみなさい。

投稿者: 山本 美枝

香川県高松市を中心に活動する、ヨガ、ピラティスのインストラクターです。 エミーライフ株式会社 代表取締役/d.branch studio (ディー・ブランチ・スタジオ) 代表

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