今からお母さんのところだ。
今日はじめて夜にお母さんと一緒に過ごす。
今から朝の9:00まで。
約22時間ぶりに見るお母さんは、また悪くなっている。
顔の表情がさらになくなり、口で息をするために口がカピカピだ。
柔らかかった唇も、硬い皮膚に変わる。
柵にしがみつくのは変わらず。
私を見ても、最初は気付かず、息をするだけ。
さっき、私と知って、少し笑ってくれた。
よし。
まだ大丈夫。
今は、看護師さんが体を拭いてくれているの。
体を拭いてくれると少し元気になるんです。
やっぱり皮膚をこすることで、生命力が動くんだと思う。
私にもっと東洋医学の知識があったら。
私にもっと力があったら。
少しでもお母さんを楽にしてあげられるのに。
お母さん。
明日は私の娘ちゃんも来るよ。
みんなでおろうね。